太田 愛香 おおた あいかさん_2

週2日から週5日へ、通えるように

 転入後は、週2日クラスに在籍し、イブニングクラスを利用しました。13時30分以降(現在は14時40分以降)に自分のタイミングで登校できるので、起立性調節障害の私に合っていました。先生が個別で勉強を見てくれて、生徒一人ひとりを大切に支えてくれる学校だと実感しました。だんだん週2日で安定して通えるようになり、高校2年生に進級するタイミングで週5日の通学型クラスに変更しました。

 その後は少しずつ登校時間に合わせて通えるようになりました。先生方も自然な会話で気にかけてくださって、これまで嫌だった学校が行きやすいところに変化したことが大きかったと思います。また、人との関わりが増えてきて高校生活が楽しくなっていきました。

 かぎこうで過ごした中で楽しかった出来事はたくさんあります。その中でも、ためになったのが着付け講座でした。かぎこうには「クリエイティブレッスン」や「土曜講座」という自分の興味関心から将来の可能性を広げる授業があります。

 着付け講座では、帯の巻き方など基本的なことに加えて、日本文化の奥深さをプロの先生に教えてもらいました。それがきっかけで、大学でも日本文化の授業を取っています。

将来について考える余裕がでてきたことを実感

 大学進学を意識し始めたのは、高校2年の夏過ぎでした。先輩たちが進路を考えている姿を見て、自分の進路のことも考えるようになりました。コロナ禍の高校生活だったので、将来はみんなで楽しめる何かを自分で実現できる人になりたいと考えていました。そこで経営を理解していると役立つと思い、経営学部がある大学に絞りました。

 偶然私のいとこが駒澤大学経営学部卒で、「大学で価値観が変わった」と話を聞きました。「私も同じ大学に進めば、何か得られるものがあるかもしれない」と思い駒澤大学を目指すようになりました。

 それからは主体的に勉強するようになれたと思います。転入した時は、勉強に手がつけられず明日のことしか考えられない毎日だったのが、だんだん将来について考えられる余裕がでてきたことを身に染みて感じました。

 受験対策では、先生方が私の声をくんで支えてくださりました。かぎこうでは、科目によって大学進学対応のアドバンストクラスを選べるのですが、私が一般入試で選択していた世界史の授業を新たに設けてくださって。他にも気軽に先生方が質問に対応してくれたり、たくさんの大学の赤本をそろえてくれたりとサポートしてくださりました。そのおかげで、志望していた駒澤大学経営学部に合格しました。

 今は体調も安定していて1限目から大学に通えています。高校生の時は、「大学に合格しても、通えなかったらどうしよう」と心配もあったのですが毎日過ごしているうちに何とかなっています。

 こうやって大学生活を楽しく送れているのも、かぎこうでの高校生活があったからです。大学卒業後は、かぎこうで支えてもらったように、私がたくさんの人に貢献していけたら嬉しいです。



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