渡邉 わたなべ 凛香 りんか さん_1

在校生インタビュー

中学入学後に病気を発症し、不登校になってしまった渡邉さん。当時の自分を振りかえり、言葉を選んで慎重に心の内を話してくれました。いろいろあった中学時代から、科学技術学園高等学校(以下かぎこう)eラーニングコースへ入学。普段はネット視聴とレポート作成で学習し、月1回の土曜講座「カフェ」で得意のお菓子作りもレベルアップしています。病気と向き合いながら自分のペースをつかんでいます。


小さなケンカがお菓子作りのきっかけ

中1あたりから不登校ぎみになって、その中で強迫性障害や起立性調節障害になってしまったんです。それでも中2の途中まで別室登校で頑張っていましたが、ある日突然行けなくなってしまいました。

登校するときに緊張や動悸が起こり、行くって決めても登校するまでに時間がかかるようなところがあって、かなり不安だったのかもしれません。両親は内心は学校に行ってほしかったと思うのですが、無理に行かせるようなことはなく気を遣ってもらっていました。

中3のころ母が食事を作ってくれたのに、起きるって言ってもなかなか起きられず起きたときには食事はすっかり冷めていました。そのとき私が余計なひと言を言って、小さなケンカになったんです。それからは、自分で食事を作ることになりました…。

そうなってみると楽しみをそこに見つけました。自己肯定感が上がった感じもします。本当にいろいろ作るようになって、お菓子作りも始めました。父から「お菓子作って先生に渡しに行ったら」という言葉をきっかけに、授業には出られないけど職員室やカウンセリング室にお菓子を持って行き話ができるぐらいになりました。

中3後半になると、通信制高校に行くのかなというような話を両親としていました。父が通信制高校の合同相談会に参加して情報収集をしてくれて、「かぎこうの先生がすごくよく説明してくださって、学校を見た感じが一番合いそうだった」って言ってくれたんです。

私も調べてみて病気と向きあいながらいろんな意味の“リハビリ”をかねて、かぎこうならやっていけそうでした。学校説明会へ行ってみると、土曜講座で自分の好きなことも伸ばせるし、スクーリングもそんなに多いわけじゃないので、eラーニングコースが私に合っていると思いました。


TOP